「学び合いの会-海外ニュース」 364号(160815)
† 主の平和
一つ目の記事は、自由な批判精神を求めて集まった
アメリカの司祭協議会の近況。
二つ目は、昨日正午のお告げの祈りで教皇が人々に
語った言葉。
教皇は、宣教者の事なかれ主義に警告を発していますが
末尾では、わたしたちの信仰のマンネリズムも、同様に
憂慮しているようです。
添付記事
1. 第2バチカン公会議の司祭たちはいずこに?(NCR)
2. 教皇フランシスコ
「教会に官僚や有能な役人はいらない」(バチカン放送)
2.日曜正午アンジェラスの祈り
教皇フランシスコ「教会に官僚や有能な役人はいらない」。
2016/8/14 バチカン放送
8月14日日曜正午のアンジェラスの祈りで教皇フランシスコは、この日のミサの福音から、「キリストはこの世に愛熱の炎をもたらしに来た」という言葉を解説し、教会には官僚は要らない、冒険を恐れない熱意に満ちた司牧者こそが必要なのだと強調された。
「今日のミサ中の福音朗読で、キリストははっきりと、自分はこの世に愛熱の炎をもたらしに来た。この火がすでに燃え上がっていることをどれ程心から期待しているかと語っています。この愛に燃え盛る炎とは、わたしたちも皆洗礼の時に戴いた聖霊の燃える愛の炎のことです。聖霊は全てを新たにし清める神の力です。
聖霊の愛熱の炎は全て人間的な惨めさやエゴイズム、罪を焼き尽くし、内部から全てを革新し、再生させ、愛することを可能にしてくれます。
神の心から出発して愛の炎は神のみ国を発展させ進歩させます。
頭からではなく心から出発するのです。
ですから私は皆さんに聖霊の働きに完全に心を開くようお勧めします。
聖霊は、恐れることなく大海原に漕ぎ出し、全ての人々にキリストとその救いと慈しみの慰めに満ちたメッセージを伝える勇気と大胆さを与えてくれるでしょう。
恐れや計算にひきずられることのないよう、またただ安全地帯だけを歩くことに慣れてしまわないように、教会は聖霊の助けを必要としています。
この二つの態度が、教会を、危険を決して冒さない官僚的なものするのです。
聖霊がもたらす炎は使徒的勇気を点火するのです。
聖霊は壁やバリケードを乗り越えさせ、わたしたちをより創造的にし、さらに危険や不便や不確実さに満ちた道を、出会う全ての人々に希望を提供しながら恐れなく進ませます。
多くの宣教師たちや修道女、そして信徒たちが世界中多くの国々で時にはその生命をもかけてキリストの福音の宣教に専念しています。
彼らの貴重な模範はわたしたちに、教会は官僚や優秀な役人たちではなく、キリストの慰めに満ちたことばとその恵みを全ての人々のもとに届けようとする熱愛に燃えた宣教者をこそ必要としていることを思い起こさせてくれるのです。
これこそ聖霊がもたらす炎です。
教会はこの炎を持たなければ生命を与えることの出来ない冷たく生ぬるい教会になってしまいます。
なぜなら、冷たく生ぬるい信徒たちの教会になってしまうからです。 (以上)