「学び合いの会-海外ニュース」 323号 

 

† 主の平和

 

教皇フランシスコは、キューバ訪問を経て22日夜アメリカを

訪れました。(アメリカでの日程の前半は下記 P.S. 参照。)

アメリカ訪問の最大の目的は、26日からフィラデルフィアで開

かれる「カトリック教会世界家庭大会」への出席ですが、それ

に先立つオバマ大統領との会見や、各地での熱狂的な歓迎

風景がメディアを賑わしています。

 

今回は教皇が米国議会で行った演説を、ワシントンポストの

記事の素訳のままお届けします。

 

添付記事

1. 教皇フランシスコ、米議会で演説

   「移民を家族のように迎え入れよう」(ワシントンポスト)

 

教皇フランシスコ米議会で演説 「移民を家族のように迎え入れよう」

マーク・フィッシャー、ミッシェル・ボーアスタイン、スティーヴ・ヘンドリクス

ワシントンポスト、2015/9/24 

 

教皇フランシスコは9月24日、教皇として初めて米国議会で演説し、米国の指導者たちに対して、外国からの移民を家族のように受け入れるよう懇願した。そして、立法府のメンバーは政治的立場の相違を超え「よりよい生活を求めて先進国へ逃れてきた人々」を暖かく迎えるようにと訴えた

 

教皇はまた、アメリカを代表する人々――アブラハム・リンカーンやマーチン・ルーサー・キングらの業績をたたえる言葉の中に、伝統的なカトリックの教えを滲ませて、穏やかに、しかし断固とした口調で、これらの偉人に学び党派意識を捨てて移民政策や気候変動などの問題に取り組むよう促した。

 

「わたしたちの誰もが、自分の国における役割、個人的・社会的責任を持っています。」

78歳の教皇は強い訛りの英語で語った。「議会のメンバーである皆さんの役割は、立法府の仕事を通して国家の成長を助けることです。」

 

ホワイトハウスの報道官ジョシュ・アーネストによれば、オバマ大統領はテレビで教皇演説を聴いた。「教皇フランシスコは、アメリカが自身に課した高度な基準に沿って行動すべきだという点を正しく指摘している。」とアーネストは言う。

 

米議会への行動呼び掛けに始まった教皇訪米の2日目は、喜びに溢れた群衆や、高揚した気分でカトリック関連施設を訪れる人々が繰り出した。信徒たちは教皇に挨拶するために教皇大使公邸やバチカン大使館に集まった。さらに多くの人々は国会議事堂に向かう教皇の車を追って道沿いに群がり、議事堂前の広場では数千の群衆が、教皇の演説が巨大スクリーンに映し出されるのを待ち構えていた。

 

教皇は議会での演説の後、豪壮な国会議事堂から、質素なカトリック聖パトリック教会へ移動した。そこはここ10年の間に、社会の底辺の場所から魅力ある場所に変わりつつある地域に隣接している。教皇はその教会で、スーツ姿や破れたTシャツ姿が入り混じった人々と共に祈り、300人を超えるホームレスの人々のための食事を祝福した。

 

その日の午後、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に降り立った教皇は、ヘリコプターと車のパレードで、もう一つの、まったく違う姿の聖パトリック教会(聖パトリック司教座大聖堂)へと移動した。こちらの大聖堂はマンハタン5番街にそそり立つ大伽藍で、そこでは夕べの祈りが行われた。

 

教皇は、そこでの説教の冒頭で、メッカの近くで火曜日に700人を越えるイスラム巡礼者が圧死した事件に触れ「我が事のように胸が痛みます。」と述べた。この事件は、イスラム教の祝日の中でも最も聖なる日の一つ、Eid al-Adha(犠牲の祝日)の初日であった。教皇は

「わたしは憐みの神、全能の神に向かうすべての人々の祈りに連帯します。」と述べた。

 

教皇は、聖堂に集まった修道女と女性たちに次のように語った。「あなた方無しで教会は何ができるでしょうか?」教皇はまた、今回の訪米では2度目となる、聖職者のセックス・スキャンダルの問題に触れ、「教会のメンバーの中でも最も弱い人々を傷つけた兄弟たちの恥ずべき行為を悲しく思います。」と述べた。

 

金曜日には、教皇は国連総会に出席して世界の指導者たちにメッセージを贈る予定である。

 

さて、24日の米議会での演説に話を戻すと、教皇はアメリカ人が好む表現を巧みに取り込んで、その役割を語り「多くの人々に夢を与える国です。」と持ち上げた。

 

教皇はしばしば、死刑廃止、武器取引の停止、宗教過激主義への警告を世界に訴えてきた。しかし、堕胎やアメリカにおける同性婚の早期受容などに関しては、直接触れることなく間接的なコメントするだけで、ただ、家庭が危うい状態に置かれており「結婚や家庭の最も基本となるべき、根本的な人間関係に疑問が生じている。」と述べるに留まっている。

 

教皇は、気候変動に立ち向かうための彼の特別な処方箋をこの日のために用意していた。

彼によれば、アメリカにはその行動をリードする義務があるという。

 

「わたしたちの行動に新たな方向を示し、人間活動が生み出す最も深刻な環境悪化の影響を

防ぐために、勇気と責任ある努力を求めます。」と教皇は述べた。「わたしたちが変化をもたらすことは可能だと確信しています。本当にそう思っています。そして、アメリカが――この議会が――重要な役割を担っていることは疑いありません。」

 

キューバとの外交再開を仲介した教皇は、自身とその実例を、相反する意見の司牧的な仲立ちにしたいと望んだ。「すべての男性と女性が、可能な限りの方法で同等になるよう助け、橋渡しをするのがわたしの務めです。優れた政治指導者は、すべての人々の願いを心に留め、率直さと現実主義の中でその瞬間を捉える人です。」

 

米議会のメンバーの多くは、大統領の年次一般教書演説に見られるような大仰な拍手喝采を避けているが、時には意見の相違が顕わになることもある。教皇が気候変動に触れた際、民主党議員の大部分が立ち上がって拍手を送る一方で、共和党議員の何人かは座ったままで拍手も控えめであった。

 

しかしながら、移民を暖かく迎え入れるよう訴える教皇の熱のこもった言葉は、党派を超えて心に訴えるものがあったようだ。大統領候補の一人でキューバ移民のマルコ・ルビオ上院議員(共和党フロリダ選出)は、教皇が自らを「移民の子」と呼んだとき、涙をぬぐう姿を見せた。

 

教皇は、控えめに行動への呼びかけを行い、社会における企業活動の役割を、「豊かさを生み、世界の進歩を目指す尊い献身」と表現して支持した。

 

そして「豊かさの創出とそれへの貢献」は、貧困と気候変動に立ち向かう上で欠かせない要素だと語った。

 

この教皇の「政治志向」を知ろうとするときの手掛かりになると思われるのは、彼が繰り返し言及する自由の英雄たちの業績である。その中には、生涯を貧困と戦争に対する闘いに捧げたドロシー・デイや、1963年に「ホワイト・リベラルへの手紙」を著して、キリスト者は自らの信仰に従い黒人の市民権獲得のために戦うよう呼びかけたトマス・マートンが含まれている。

 

教皇は、キング牧師については「平等と、排除のない自由」に貢献した点で、またドロシー・デイについては「社会正義」の観点から、さらにトマス・マートンについては「神との対話とその率直さ」のゆえに称賛した。

 

教皇は議会のメンバーに、移民への「敵意を捨て」「自由な世界で未来を築く夢を追い求めてこの地にやって来る」人々を温かく迎えるよう訴えた。

 

議員の多くが危険を冒してアメリカを目指した移民の子孫であることを知る教皇は、国家が普遍的なルールに従い、「自分が受けたいと思う扱いを、同じ情熱と共感をもって他者にも与えるように」と訴えた。

 

「彼らの数の多さに怯んではいけません。それよりも、一人の人間として彼らと向き合い、

彼らの話に耳を傾け、出来得る限り彼らの状況を助けるようにしなければなりません。」

 

フランシスコが移民問題を強調する背景には、ラテン系の人々が急速に多数を占めるようになったアメリカの教会に関する、彼の個人的な関心がある。北部白人エリアが閉鎖的であるのに比べて、西部や南部エリアではスペイン語のミサを行う教会が爆発的に増えているのだ。

 

教皇のこの関心事は、これまでのアメリカでの発言の中心テーマとも結びついている。すなわち教皇は、貧しく、弱い立場の人々のための教会刷新こそが、自分の使命であると繰り返し述べてきた。今年、教皇はバチカンに程近い場所に30室のホームレス避難所を開設した。

サン・ピエトロ広場にはホームレスのためのシャワーを設け、ホームレス150人をシスティーナ礼拝堂の見物に特別招待した。

 

ニューヨークでは、イースト・ハーレムの学校を訪れて、貧困層が集中する都心部の教育事情を直接見たうえ、移民や難民にも会った。アメリカ訪問の最後に訪れるフィラデルフィアでは監獄で囚人たちに会う予定だ。

ワシントンの日程では、豪壮な国会議事堂で過ごした直後に―意図的に―聖パトリック教会訪問が組まれた。220年も昔に建てられた質素な聖堂は、最低限の生活を望む人々で埋め尽くされた。しかし、教皇が指摘したように「祈りにはファースト・クラスもセカンド・クラスもない」のだ。

 

「皆さんの祈り、皆さんの支えが必要です。」教皇は、恭しく沈黙する会衆を前に、シンプルな木製の説教壇から語りかけた。「一緒に祈ってくれますか?」

 

ボトルの栓を抜いたように沈黙が破られた。「はい!」

 

アメリカ人の多くは、教皇の、経済・社会・環境問題への関わり方を支持している。しかし選挙民の5分の1を占めるカトリックは、教会の指導に深い断絶を感じている。

 

カトリックの下院議員ポール・A・ゴサー(共和党アリゾナ選出)は、教皇が地球の気候変動対策を強く主張していることや、「イスラムの暴力に対し道徳の権威として」発言しないことへの抗議をこめて、教皇演説をボイコットした。

    

しかしながら、この日出席した議員たちは、教皇の中心メッセージはシンプルなものだったという超党派の理解を胸に議場を後にした。それは「仲良くやりなさい」というメッセージである。

 

国会議事堂前の芝生で、巨大スクリーンに映し出される教皇の演説を見ていた人たちの多くは、一つの確信を抱いてその場を去った。議会は教皇のメッセージを心に留めるべきだ――しかし多分そうはならないだろう、と。

 

「教皇が、党派を超えた分裂に言及するとは思わなかった。」シアトルから来たライターのエミリー・ワーン(62)はこう語る。「教皇は議会を和解させようとしたようだ。」

 

多くの家庭で少子化が進み、旧来のカトリック信者の数が減少を続ける国で――ヒスパニック系移民の増加の波が部分的に減少傾向に歯止めをかけてはいるが――教皇は若いカトリックに向け、とりわけ「方向や目的を見失い、希望のない暴力・虐待・絶望の囚われ人」になっている若者たちに向けて語りかけた。

 

「彼らは子どもを持つでしょう。」と教皇は言う。国家が「将来への可能性」という偉大な感覚を彼らに与えさえすれば・・・。

 

演説を終えた教皇は、議事堂2階にある彫像ホールを通り抜け、水曜日に彼の手で列聖したばかりの、カリフォルニアの修道士ジュニペロ・セラの像の前で足をとめた。

 

その後教皇は、議事堂の西側を見下ろす演説バルコニーで、バイデン副大統領、ジョン・A・ベイナー下院議長(共和党オハイオ選出)、その他の議会指導者らと合流し、数千人の熱烈な群衆に挨拶をおくった。教皇はスペイン語で短い感謝の言葉を述べたが、大歓声を浴びて英語に切り替えて言った。「ありがとう、アメリカに神の祝福を!」

 

(以上)

 

 

Pope Francis implores Congress to accept immigrants as their own

By Marc Fisher, Michelle Boorstein and Steve Hendrix

The Washington Post , September 24 

 

Pope Francis, making history’s first papal address to the U.S. Congress, on Thursday implored America’s leaders to accept those born in other countries as their own children, urging lawmakers to set aside political differences and embrace people who “travel north in search of a better life.”

 

The pope wrapped traditional Catholic teachings into a celebration of American icons including Abraham Lincoln and Martin Luther King Jr., drawing lessons from their work to gently but firmly push Congress to move beyond the partisan paralysis that has blocked progress on immigration reform, climate change and other issues.

 

 “Each son or daughter of a given country has a mission, a personal and social responsibility,” the 78-year-old pontiff said in heavily accented English. “Your own responsibility as members of Congress is to enable this country, by your legislative activity, to grow as a nation.”

 

President Obama watched the speech on television, according to White House press secretary Josh Earnest. “Pope Francis made the appropriate observation for the United States to live up to the high standards that we set for ourselves,” Earnest said.

 

The Capitol Hill call to action kicked off a second full day of gleeful crowds and emotional visits to Catholic institutions. The faithful gathered at the Apostolic Nunciature, or Vatican embassy, to greet the pope when he emerged. More lined the streets as his motorcade traveled to the Capitol, where thousands waited on the Mall to watch his speech on giant screens.

 

After his address to Congress, the pope went directly from the grandeur of Capitol Hill to the spare St. Patrick’s Catholic Church in a neighborhood that has flipped over the past decade from marginalized to magnet. He prayed with people who variously wore suits and torn T-shirts, and he blessed the meals of more than 300 homeless people.

 

Upon arrival at John F. Kennedy International Airport in New York, the pope traveled by helicopter and motorcade to a very different St. Patrick’s, the soaring cathedral on Manhattan’s Fifth Avenue, for an evening service.

 

There, the pontiff began his homily by expressing “my sentiments of closeness” with Muslims after the tragic stampede that killed more than 700 pilgrims near Mecca on Thursday, the first day of Eid al-Adha, one of the holiest Muslim holidays. “I unite myself with all prayers to Almighty God, the merciful,” he said.

 

He spoke directly to nuns and women in the church, saying, “What would the church be without you?” He also referenced the clergy sex scandal for the second time on this visit, lamenting “the shame” caused by “brothers who harmed and scandalized the church in the most vulnerable of her members.”

 

The pontiff will carry his message to world leaders Friday when he speaks at a meeting of the United Nations General Assembly.

 

In his speech to Congress, Francis crafted an address saturated in American references, with special praise for the nation’s role as “a land which has inspired so many people to dream.”

 

He was pointed at times, urging the abolition of the death penalty and the end of arms trading, and warning of the dangers of religious extremism worldwide. And he was oblique at points, never directly mentioning abortion or the United States’ rapid embrace of same-sex marriage, saying only that the family is being threatened and that “fundamental relationships are being called into question, as is the very basis of marriage and the family.”

 

He saved his most specific prescription for combating climate change, a cause on which he said the United States has a special obligation to lead.

 

“I call for a courageous and responsible effort to redirect our steps, and to avert the most serious effects of the environmental deterioration caused by human activity,” the pope said. “I am convinced that we can make a difference — I’m sure. And I have no doubt that the United States — and this Congress — have an important role to play. Now is the time for courageous actions and strategies.”

 

The pope, who helped broker a diplomatic opening with Cuba, offered himself and his example as a pastoral link between opposing points of view. “It is my duty to build bridges and to help all men and women, in any way possible, to do the same,” he said. “A good political leader is one who, with the interests of all in mind, seizes the moment in a spirit of openness and pragmatism.”

 

Although members of Congress largely avoided the ostentatious displays of partisan cheering that have come to characterize the president’s annual State of the Union addresses, an ideological divide was apparent at times. In response to Francis’s passage about climate change, Democrats mostly stood and cheered, while some Republicans stayed seated and applauded mildly, if at all.

 

But the response to the pope’s passionate words about embracing immigrants seemed to strike a bipartisan chord. Sen. Marco Rubio (R-Fla.), a presidential candidate and son of Cuban immigrants, wiped away tears as the pope called himself “the son of immigrants.”

 

Pope Francis tempered his call for action with a statement of support for the role that business plays in society, calling it “a noble vocation, directed to producing wealth and improving the world.”

 

“The creation and distribution of wealth,” he said, is a vital element in the fight against poverty and climate change.

 

Those looking for signs of this pope’s political direction could find evidence in the speech’s repeated references to a pantheon of liberal heroes, from Dorothy Day, who dedicated her life to a battle against poverty and war, to Thomas Merton, whose “Letters to a White Liberal,” written in 1963, urged Christians to follow their faith and join the fight for civil rights for black Americans.

 

The pope praised King for his focus on “liberty in plurality and non-exclusion,” Day for “social justice,” and Merton for “dialogue and openness to God.”

 

Francis implored Congress to “reject a mind-set of hostility” and embrace the immigrants who come “to this land to pursue their dream of building a future in freedom.”

 

The pope, noting that many in Congress are also children of people who made the risky journey to America, said the nation must follow the golden rule and “treat others with the same passion and compassion with which we want to be treated.”

 

“We must not be taken aback by their numbers,” he said, “but rather view them as persons, seeing their faces and listening to their stories, trying to respond as best we can to their situation.”

 

Francis’s emphasis on immigrants is a matter of self-interest for a U.S. church that is rapidly becoming majority Latino. Parishes across the white Northeast are shuttered while many in the West and South are bursting with ¬Spanish-language Masses.

 

That focus also dovetails with the major theme of his American trip so far, a series of reminders that his papacy is very much about renewing the church’s focus on the poor and the powerless. The pope this year opened a 30-¬bedroom homeless shelter just steps from the Vatican. He had showers set up for homeless people in St. Peter’s Square, and he invited about 150 homeless people to a private viewing of the Sistine Chapel.

 

In New York, he will get a direct look at inner-city Catholic education when he visits a school in East Harlem and meets with immigrants and refugees. In Philadelphia, where he will end his U.S. visit, the pope will visit a prison to meet with inmates. In Washington, his visit at St. Patrick’s immediately — and pointedly — followed his hour in the majestic House chamber. The plain sanctuary of the 220-year-old downtown church was filled with people who need basic life services. But as Francis noted, “In prayer, there is no first or second class.”

 

“I need your prayers, your support,” the pontiff said, standing at a simple wooden podium before a reverentially silent flock. “Would you like to pray together?”

 

The hush broke like the uncorking of a bottle: “Yes!”

 

Americans are largely supportive of the pope’s engagement on economic, social and environmental issues. But American Catholics, who make up about one-fifth of the U.S. electorate, remain deeply divided over their church’s directives.

 

One Catholic congressman, Rep. Paul A. Gosar (R-Ariz.), skipped the pope’s appearance to protest Francis’s advocacy for strong action against global climate change and what Gosar sees as the pope’s failure to speak out “with moral authority against violent Islam.”

 

 

The many lawmakers who were inside the chamber on Thursday emerged with bipartisan agreement that the pope’s central message was simple: Just get along.

 

On the Capitol lawn, many of those who watched the pope’s congressional address on giant video screens came away convinced that Congress should — but probably won’t — take his message to heart.

 

“I was not expecting him to address the bipartisan divide,” said Emily Warn, 62, a writer from Seattle. “It’s as if he was trying to heal Congress.”

 

In a country where the old-line Catholic population is diminishing because many families are having fewer children — though a wave of Hispanic immigrants is partly making up for that decline in numbers — the pope spoke to young Catholics, especially those who are “disoriented and aimless, trapped in a hopeless maze of violence, abuse and despair.”

 

They will have children, he said, only if the nation provides them with a greater sense of “possibilities for the future.”

 

After the address, Francis walked through the Capitol’s second floor to Statuary Hall and paused at the statue of Junípero Serra, the California missionary whom he had canonized on Wednesday.

 

The pontiff then joined Vice President Biden, House Speaker John A. Boehner (R-Ohio) and other congressional leaders on the speaker’s balcony overlooking the West Front of the Capitol, greeting an enthusiastic crowd that numbered in the thousands. He said a few words of thanks in Spanish and then, to great cheers, switched to English: “Thank you very much, and God bless America!”

 

 

Sarah Pulliam Bailey, DeNeen L. Brown, Pamela Constable, Jessica Contrera, Ed O’Keefe, Michael E. Ruane and Kelsey Snell contributed to this report.

 

Marc Fisher, a senior editor, writes about most anything. He’s been The Post’s enterprise editor, local columnist and Berlin bureau chief, and he’s covered politics, education, pop culture, and much else in three decades on the Metro, Style, National and Foreign desks.

 

Michelle Boorstein is the Post’s religion reporter, where she reports on the busy marketplace of American religion.

 

https://www.washingtonpost.com/local/pope-francis-to-address-divided-congress-in-washington-on-thursday/2015/09/23/971b0a9e-6260-11e5-b38e-06883aacba64_story.html