「学び合いの会-海外ニュース」 315号 

 

† 主の平和

 

世界代表司教会議第14回通常総会(家庭シノドス)まであと

2か月ほどになりました。残念ながら日本の司教団は信徒に

全くと言っていいほど情報を下ろしませんが、「海外ニュース」

では昨年以降、十数回にわたって関連ニュースをお届けして

きました。

今回は「海外ニュース312号」の続報で、少々長文ですが波乱

のシノドスを予感させる内容のリポートです。

 

添付記事

1.  家庭シノドスの戦いに備えるヨーロッパの教会 (NCR)

 

家庭シノドスの戦いに備えるヨーロッパの教会

ジョナサン・ラックスムア  NCR 2015/6/20

 

ポーランド、ワルシャワ発  

東ヨーロッパのカトリックの司教たちは、5月にスロバキアで一堂に会し、来る10月の家庭に関するシノドスに向けての戦略を話し合ったが、これは、カトリック教会にとって重要な地域に意見の相違が噴出していることを表す新たな兆しと言える。

シノドスに向けた準備の中で、保守的な教会指導者と改革主義の教会指導者が互いに対抗するようになったことは広く知られているが、司教、司祭、信徒たちが、それぞれ異なる訴えや要求を支持しているので、これがヨーロッパ各地での衝突に油を注いでいるのだ。

 

「わたしたちは、シノドスが家庭に手を差し伸べる司牧的活動を刷新する手助けとなることは望んでいますが、教会の教義の変更を期待しているわけではありません。」と、ヨーロッパカ・トリック家族連盟の会長でフランス人のAntoine Renardは言う。

 

「しかし、シノドスに関しては、既にかなりの分裂があることは明白で、シノドス開催によって論議が紛糾するかも知れないと思っています」

 

第14回世界代表司教会議通常総会(シノドス)は10月4日~25日に予定されており、「教会と現代世界における家庭の召命と使命」について公開討論することになっている。

 

通常総会は、2014年のローマでの臨時総会に基づいて進められ、信仰を伝え、秘跡に基づく生活を維持するにはどうすればいいのかについて、教皇に提言することになることだろう。

 

教皇フランシスコは、2014年の臨時総会を総括して、参加した司教たちの中に「基本的な真理」に疑問を感じた者は一人もなかったことを強調したが、教会の教義と規律をめぐる相違点が浮き彫りになったことも認めた。

 

しかしながらそれ以来、分裂は硬直化してしまったように思われる。改革の支持派と反対派は、インタビューや記事、演説、説教などで、それぞれの議案を強行に推進しようとしているのだ。

 

昨年12月に、バチカンが、2015年のシノドスのためのリネアメンタ、すなわち準備文書を(全世界の司教に)発送した。そこには教会の教えに関する質問状が入っていて、それはそれぞれの地元教区を通じて周知されることになっていた。

 

配布された質問状がどのように処理されたかを見ると、対応の多様さが浮かび上がってくる。保守的な司教たちはその重要性を軽く扱い、改革派はそれを歓迎したのである。

 

変化を求める声がもっとも大きかったのはドイツである。この国のカトリックは、8060万人の人口のおよそ1/3を占めているが、教会に失望して離れていく人が増加し、打撃を受けてきた。

 

ドイツのフライブルグ大司教区は、2013年、離婚して再婚したカトリック信者も聖体拝領ができるようにするためのガイドラインを作成した。このガイドラインは、現在バチカンの教理省長官で、当時大司教であったドイツ人のゲルハルト・ミューラーによって完全にはねつけられた。ミューラーは、そのような改革を行えば「秘跡の制度全体」が「破棄」されることになるだろうと警告した。

 

しかしながら、ドイツの他の教会指導者たちはこのガイドラインを擁護した。昨年12月、ドイツ司教協議会の報告書は、今では同国の66人の司教のほとんどが、秘跡は離婚したカトリック信者たちにも提供されるべきだということで意見が一致していると示唆している。

 

3月、ミューラー枢機卿は、司教協議会議長でミュヘン・フライジングの司教ラインハルト・マルクス枢機卿による新たな主張を批判した。マルクス枢機卿は、自分の教会が「ローマの一支店」と見られるぐらいなら、むしろ「新しい道を進み」「福音を、福音本来のあり方に沿って説教する」用意があると主張しているのだ。

 

とはいえ、ドイツの教会はさらに前進した。5月初旬、司教協議会はその就業規則を改正し、教会の職員が、再婚やゲイの組合を作ったという理由で自動的に首になることはなくなった。

 

しかし、司牧やカテキズムの仕事に関わる人々が、妊娠中絶や外国人嫌いを助長するような「(教えに対する)忠実さを著しく損なう行為」をした場合は、解雇となる可能性があると司教団は警告している。再婚、あるいは教会外の契約婚をしている人々の行為が、「教会の規範や信頼性」を損なう場合は、解雇を免れることはできない。

 

「法律の実務、立法、社会生活に見られる多様な変化」を反映して、改革は既に進んでいたと司教たちは説明する。カリタス・ドイツはこの改革を歓迎した。フライブルグに拠点を置くカリタス組織には590,000人の職員がおり、その点で、ドイツの中で、また他のカトリックの組織の中でももっとも大きな組織の一つとなっている。

 

「ドイツでカトリック信者として暮らしている人はごく僅かになってしまいました。今となっては、教会が、人々を全体的に見るよりも、個人として見る方がいいのです。」とドイツカトリック中央協議会の広報担当のTheodor Bolzeniusは語る。

 

「ドイツにおける、教会と国との関係は大変特殊なものです。わたしたちを寛容すぎると非難する人たちは、現在の状況を十分に理解していないのです。」とBolzeniusはNCRに語った。

 

カトリックの改革派は、少なくとも、教皇フランシスコなら何らかのインスピレーションを与えてくれるだろうと期待している。リネアメンタ(シノドスの提題解説)には、2013年11月に教皇が出した使徒的勧告「福音の喜び」が広範囲にわたって引用されている。

 

「福音の喜び」は、「すべての問題について、最終的で完全な回答」を教皇の教導職に期待すべきではない(訳注:16項)と認めている。そして、「寸分の違いもなく皆が守る教理の一枚岩」を夢見てはいけないと警告を発している(訳注:40項)。

 

「教皇フランシスコは、賢く現実的な司牧的識別力を働かせることを司教団に求めています。わたしたちは、対話の中で、秘跡を受けるということが、カトリック信徒にとっても、司祭にとっても主要問題であるということを示してきました。」とドイツの教会の報道担当者Uwe RenzはNCRに語った。

 

「このようなわけで、ドイツ司教団は独自の措置を講じてカトリック共同体の結束を保ち、さらには、希望、勇気、そして未来への展望の後押しをしているのです。」

 

3月、大きな影響力を持つドイツ修道会総長協議会は、司教団の姿勢を支持すると表明し、再婚したカトリック信者やゲイ、レズビアンのカップルに対して、教会は「より寛大な措置」を取るよう主張した。

 

同協議会の主張によると、良心に従って行動することになれば、カトリック信者は、教会指導者に対して、干渉はできるだけ少なくし、より多くの信頼を求める。総長協議会の430人のメンバーは、ドイツの22,800人の男女修道者を代表している。

 

それでもなお、ドイツの姿勢は、強硬な反対の動きに直面している。

 

「家庭の未来について、小さき者からフランシスコ教皇へのアピール」(Filial Appeal to His Holiness Pope Francis on the Future of the Family) が起草され、保守的な教会指導者たちがそれに署名した。その中には、前バチカン署名院(最高裁)長官のアメリカのレイモンド・バーク枢機卿も含まれている。

 

「離婚し、その後民法上再婚したカトリック信者の聖体拝領を認めることは、姦通を赦すことであり、そのような違法行為が教会内に広がることへの恐れが、混乱を拡大しているのをわたしたちは目の当たりにしています。そして教会は、実に同性愛のカップルをも受け容れようとしているのです。」

 

この訴えは、教皇フランシスコに対して、教会の教えを明快にすることで「快楽主義的教義」に対抗するよう求めている。6月の初旬までに、266,000人以上のカトリック信者がこの訴えに署名している。

 

また、イタリアでは、影響力の大きい一般のカトリック信者たちが、結婚の神聖さを維持するようと教皇に促した。

 

その一方、英国では5月、460人以上の司祭がカトリック・ヘラルド誌上の公開書簡に署名し、シノドスによってカトリックの教えを「明快に断固として宣言する」よう促し、「結婚と人間の性の真の意味に関する伝統的教義に対して、揺るぎない忠誠」を誓った。

 

この書簡は、何百人もの一般信者による個別のアピールによって支持され、それを受けて、ウェストミンスターのヴィンセント・ニコラス枢機卿は、シノドスに関する討論を「報道メディアを通して」行なわないようにと警告した。

 

ポーランドでは、司教たちが「ジェンダーイデオロギー(性観念論)」に反対して精力的にキャンペーンを行ってきたが、教会指導者たちは未だに学校の性教育に抵抗しており、自国出身の聖ヨハネ・パウロ2世による教えの積極的な解釈を順守すると誓っている。

 

ポーランドの教会の指導者たちは、昨年10月の臨時シノドスによって議論が喚起されていることを十分認識しているが、結婚と家庭の問題に関する公開討議は阻止してきており、隣国ドイツからの進歩的な要求には抵抗するつもりであることを明確にしている。

 

ポーランドの司教たちは、3月の司教総会で、再婚したカトリック信者の聖体拝領禁止を再度確認している。それは「罪を祝福する」ことであり、「センチメンタルな同情心」に負けることであると司教協議会の専門家は述べている。

 

「世界中の教会がヨハネ・パウロ2世を裏切ったのです。それはキリストの花婿としての教会、わたしたちの信じる教会を裏切ったと言うより、司牧の実践において裏切ったのです。」とポーランド教会の生命倫理委員会を率いるワルシャワ・プラガの大司教Henryk Hoserは説明する。

 

「本来、教会は時のしるしを読み解き、その振る舞いの結果を予測することによって、世界に向けて預言者的な声を届けなければならないのです。」と大司教は言う。「しかしながら、その声の多くは、人間関係を性的にのみ捉える考え方や、新しい形の社会ダーウィン主義に屈服しているようです。」

 

ポーランド教会の報道担当のモンセニョールJozef Kochによれば、司教団は6月の総会でシノドスに期待することの概要をまとめる予定だが、一方で、教皇フランシスコはいかなる間違った変化も阻止するだろうことを確信していると語った。

 

「キリストの代理人である教皇は、受容できる決定を下すでしょう。その意味でわたしたちは少しも恐れてはいません。」とJozef KochはNCRに語った。

 

「第2バチカン公会議でも、このような問題について激しい論争が起きました。」と彼は付け加えた。「従って、議論や対立は至極正常なことです。そして、わたしたちは自分の立場をはっきりさせることができると確信しています。」

 

一方、ドイツにおいてさえ、保守派の逆襲を招くことを恐れた教会指導者の中には、改革の支持者たちに自粛を促した者もいた。

 

バチカンの開発援助促進評議会の議長を引退したドイツ人枢機卿のPaul Cordesは、3月、改革派のマルクス枢機卿を「神学的曖昧さをかき立てた」と非難し、今や、広い地域のカトリック教会がドイツに「一定の期待」が寄せているというマルクス枢機卿の主張をはねつけた。

 

Cordes枢機卿によれば、マルクス枢機卿の所見の中には、真面目なカトリックの指導者よりも「田舎のパブで語るにふさわしい」ものがあるという。

 

5月、信徒によるドイツ・カトリック中央委員会は、総会の無記名投票で、「避妊法の再評価」や「未だに存在する同性愛者の排斥に対し明確に反対の立場を取ること」ばかりでなく、再婚や、同性愛の結びつきを祝福するよう要求することを決めた。

 

マルクス枢機卿自身は、今回は攻撃の側に回り、同委員会を「教会教義と伝統と相容れない性急で未熟な要求」をしていると非難した。

 

数日後には、ヨーロッパ中の改革派グループが再び主導権を取った。今回彼らは、司祭職を、女性や同性愛者を含む「特別な賜物」を持つ人々に開放するよう教皇に訴えた。

 

(冒頭で紹介した)ヨーロッパカトリック家族連盟(FAFCE:the European Federation of Catholic Family Associations)のAntoine Renardは、多くの対照的な意見を対立の原因と見なすべきではないと考えている。

 

「教会が、あらゆるレベルの家庭の問題について、アプローチの再検討を迫られていることは疑いようがありません。その意味で、そのような熱心な論争は有用です。」とRenardはNCRに語った。

 

「すべての小教区は一つの家族、あるいはいくつかの家族の集合体であるべきです。シノドスは、あらゆる小教区の司祭が、そのような考え方に沿って司牧の仕事を進めるよう奨励すべきです。これこそ、今もそれを巡って激論が交わされている教義の変化よりも、はるかに大きな利益をもたらすことでしょう。」

 

そうは言っても、激論が続くことは避けられないだろう。

 

東ヨーロッパの司教たちは、スロバキアでの非公開の集会で投票を行い、「一定のイデオロギーの影響」に侵されないよう「持てる力の限り」を尽くすこと、そして「結婚と家族に関する教会の教え、特に聖ヨハネ・パウロ2世の釈義による教えがますます高く評価され、受け容れられること」をまもる決定をした。

 

ポーランドの司教協議会の議長で、ポズナン大司教のStanislaw Gadeckiは、議長を務めた集会での自身の基調講演の中で、幾つもの現代の害悪をしつこいほどに数え上げて、公然と非難した。彼の言う害悪の中には当然、同性カップル、離婚、避妊も含まれている。

 

大司教は、同棲関係にある人に対して「教会の規律を勝手に解釈する」ことに警告を発し、「同性愛の傾向を持つ人々」はセラピーを受けるよう、そして司牧的手助けは期待しないよう、強く求めた。

 

もっと微妙な取り組みを好む人たちは、自分に適した方法を採ることだろう。

 

(以上)

European church gears up for battle at Vatican's family synod

Jonathan Luxmoore  |  Jun. 20, 2015

 

WARSAW, POLAND ― Europe prepares for family synod: Part 2 of 2.

 

When Catholic bishops from Eastern Europe met in Slovakia in May to coordinate a strategy for next October's Synod of Bishops on the family, it was the latest sign of a looming feud over key areas of church teaching.

 

Though widely seen as pitting conservative and liberal church leaderships against each other, preparations for the synod are also stoking local conflicts in Europe, as bishops, priests and laypeople weigh in with appeals and demands.

 

"While we want the synod to help renew the church's pastoral outreach to families, we don't anticipate change in church dogmas," said Antoine Renard, French president of the European Federation of Catholic Family Associations.

 

"But there are clearly significant divisions over the synod already -- we can expect a battle when it eventually convenes," he told NCR.

 

The 14th Ordinary General Assembly of the Synod of Bishops, set for Oct. 4-25, will debate "the vocation and mission of the family in the church and in the contemporary world."

 

It will build on last October's Extraordinary Assembly in Rome and make recommendations to the pope on how best to transmit the faith and uphold sacramental life.

 

Summing up the 2014 assembly, Pope Francis insisted none of the participating bishops had "questioned fundamental truths," but conceded that differences had emerged over the church's doctrine and discipline.

 

Since then, however, divisions appear to have hardened, as supporters and opponents of change have pushed their agendas in interviews and articles, speeches and homilies.

 

When the Vatican sent out the lineamenta, or preparatory document, for the 2015 synod in December, it included a questionnaire on church teaching to be circulated via local dioceses.

 

How the questionnaire was handled seems to have reflected wider attitudes, with conservative bishops downplaying its importance and more liberal colleagues welcoming it.

 

Calls for change have been loudest in Germany, where the Catholic church makes up around a third of the population of 80.6 million but has been badly hit by public disillusionment and mass departures.

 

In 2013, Germany's Freiburg archdiocese drew up guidelines for making Communion available to divorced and remarried Catholics. The guidelines were roundly rejected by the German prefect of the Vatican's Congregation for the Doctrine of the Faith, then-Archbishop Gerhard Müller, who warned that the "entire sacramental economy" would be "swept aside" by such reforms.

 

However, other German church leaders defended the guidelines. Last December, a German Bishops' Conference report suggested most of the country's 66 bishops now concurred that sacraments should indeed be offered to divorced Catholics.

 

In March, Cardinal Müller criticized fresh claims by Cardinal Reinhard Marx of Munich-Freising, bishops' conference president, that his church now stood ready to "go down new paths" and "preach the Gospel in its own original way," rather than being seen as "a branch of Rome."

 

Yet the German church has pressed on. In early May, the bishops' conference amended its employment rules, so ecclesiastical staffers would no longer be fired automatically for remarrying or for forming gay unions.

 

Those involved in pastoral and catechetical work could still face dismissal for "serious breaches of loyalty," such as by promoting abortion or xenophobia, the bishops warned. Those who remarried or contracted civil partnerships would only face dismissal if their actions damaged "the church's integrity and credibility."

 

The change had been made, the bishops explained, to reflect "multiple changes in legal practice, legislation and society." It was welcomed by the church's Freiburg-based Caritas charity, whose 590,000 staffers make it one of Germany's largest employers, and by other Catholic organizations.

 

"Far fewer people are now living as Catholics here -- and it's good the church will now see people as individuals, rather than just generically," said Theodor Bolzenius, spokesman for the Central Committee of German Catholics.

 

"The relationship between church and state is very specific in Germany -- those who accuse us of being too permissive fail to appreciate current conditions." Bolzenius told NCR.

 

Catholic reformists are claiming some inspiration at least from Francis, whose November 2013 apostolic exhortation, Evangelii Gaudium, was extensively quoted in the lineamenta.

 

Evangelii Gaudium conceded that the papal magisterium should not be expected "to offer a definitive or complete word on every question," and cautioned against "a monolithic body of doctrine guarded by all and leaving no room for nuance."

 

"Pope Francis has called on bishops to exercise a wise and realistic pastoral discernment, and our own dialogue process has shown that access to the sacraments is a major issue for both lay Catholics and priests," a German church spokesman, Uwe Renz, told NCR.

 

"This is why the German bishops have taken their own steps -- keeping the Catholic community together in unity, but also encouraging hope, courage and a perspective for the future."

 

In March, the bishops' stance was backed by the influential German Conference of Superiors of Religious Orders, which urged "greater mercy" for remarried Catholics, as well as for gay and lesbian unions.

 

When it came to following consciences, Catholics were asking church leaders for less interference and greater trust, argued the conference, whose 430 members represent the country's 22,800 monks and nuns.

 

Yet the German stance faces strong opposition.

 

A "Filial Appeal to His Holiness Pope Francis on the Future of the Family" has been drafted and signed by conservative church leaders, including U.S. Cardinal Raymond Burke, former prefect of the Vatican's Apostolic Signatura.

 

"We see widespread confusion arising from the possibility that a breach has been opened within the Church that would accept adultery -- by permitting divorced and then civilly remarried Catholics to receive Holy Communion -- and would virtually accept even homosexual unions."

 

The appeal asks Francis to counter "hedonistic propaganda," by clarifying church teaching. By early June, more than 266,000 Catholics worldwide had signed the appeal.

 

In Italy, influential lay Catholics have also urged Francis to uphold the inviolability of marriage.

 

Meanwhile, in Britain, more than 460 priests signed an open letter in March in the Catholic Herald weekly, urging a "clear and firm proclamation" of Catholic teaching by the synod, and pledging "unwavering fidelity to the traditional doctrines regarding marriage and the true meaning of human sexuality."

 

The letter was endorsed in a separate appeal by hundreds of British lay Catholics, prompting a warning by Cardinal Vincent Nichols of Westminster against conducting debate about the synod "through the press."

 

In Poland, where the bishops have vigorously campaigned against "gender ideology," church leaders are still resisting school sex education and vowing to uphold a vigorous interpretation of teachings by the Polish-born St. John Paul II.

 

Although church leaders here are well aware of controversies stoked by last October's assembly, they've discouraged public discussion of marriage and family issues, and made clear they'll resist liberal demands from neighboring Germany.

 

At their March plenary, the Polish bishops also reaffirmed the ban on Communion for remarried Catholics. It would mean "blessing a sin" and surrendering to "sentimental sympathy," a conference expert noted.

 

"The church internationally has betrayed John Paul II -- not as the bridegroom of Christ and the church of our faith, but in its pastoral practice," explained Archbishop Henryk Hoser of Warsaw-Praga, who heads the Polish church's Bioethics Commission.

 

"The church is supposed to offer a prophetic voice to the world by reading the signs of the times and predicting the consequences of attitudes," Hoser said. "However, much of it appears to have succumbed to the eroticization of human relations and new forms of social Darwinism."

 

Msgr. Jozef Koch, the Polish church's spokesman, says the bishops will outline their expectations for the synod at their plenary in June, but are confident Francis will prevent any misconceived changes.

 

"As the vicar of Christ, the Holy Father will decide what can be accepted -- in this sense, we've nothing to fear," Koch told NCR.

 

"At the Second Vatican Council, there was also intense debate on issues like these," he added. "So arguments and conflicts are quite normal, and we're confident we can make our position clear."

 

In Germany itself, some church leaders have urged advocates of change to show restraint, fearing they could provoke a conservative backlash.

 

In March, German Cardinal Paul Cordes, retired president of the Vatican's Pontifical Council Cor Unum, accused the reformist Marx of "irritating theological blurriness," and rejected his claim that "certain expectations" were now being directed toward Germany in the wider Catholic church.

 

Some of Marx's remarks were "worthy of the village pub" rather than of a serious church leader, Cordes said.

 

In May, the lay-led Central Committee of German Catholics voted unanimously at its general assembly to demand the blessing of second marriages and same-sex partnerships, as well as a "reassessment of contraception methods" and "a clear positioning against the still-existing exclusion of homosexuals."

 

This time, Marx himself went on the offensive, accusing the committee of making "hasty, raw demands" that were "incompatible with church doctrine and tradition."

 

Liberal church groups from around Europe took the initiative again a few days later. This time they appealed to the pope to open the priesthood to people with "special gifts," including women and homosexuals.

 

Renard of the European Federation of Catholic Family Associations thinks the many contrasting voices shouldn't be viewed as a cause of conflict.

 

"What's beyond doubt is that the church needs to review its approach to family issues at every level -- in this sense it's helpful to have such an intense debate," Renard told NCR.

 

"Every parish should be a family or families, and I think the synod should encourage priests everywhere to organize their pastoral work accordingly. This itself would bring greater benefits to church life than the changes in teaching which some people are now fighting over."

 

Continued fighting nevertheless looks inevitable.

 

At their closed-door meeting in Slovakia, the Eastern European bishops vowed to do "all in their power" to resist "the influence of certain ideologies" and to ensure "the church's teaching on marriage and the family, especially as expounded by St. John Paul II, is increasingly appreciated and accepted."

 

The president of the Polish Episcopal Conference, Archbishop Stanislaw Gadecki of Poznan, chaired the meeting and used his keynote speech to denounce a litany of modern-day ills, including same-sex unions, divorce and contraception.

 

He warned against "modifying the church's discipline" for those in unmarried relationships, and urged "people with homosexual tendencies" to undergo therapy and not expect pastoral help.

 

Those favoring a more nuanced approach will have their work cut out for them.

 

Part 1 of this series appeared last issue. It's available online at NCRonline.org/node/103311.

 

[Jonathan Luxmoore is a freelance writer covering European church news from Warsaw, Poland, and Oxford, England.]